
【小説】阿泉来堂『バベルの古書 猟奇犯罪プロファイル Book1《変身》』(ネタバレ感想・心理学的考察)
【ネタバレ感想・考察】札幌市近郊の町、荏原市で発生した女子大生殺人事件。遺体の首と両手は切断されて持ち去られ、現場にはフランツ・カフカの『変身』の一節が残されていた。その猟奇的な手口は5年前に発生した「グレゴール・キラー事件」に酷似しており、ほどなくして更なる被害者も現れる。グレゴール・キラーに相棒を殺された過去を持つ刑事、加地谷と新米刑事の浅羽は、事件の捜査を進めるうち、被害者の霊を目撃したという青年に遭遇する──。