【映画】ヘルアトラクション 絶叫館(ネタバレ感想・考察)

映画『ヘルアトラクション 絶叫館』のポスター
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作品の概要と感想とちょっとだけ考察(ネタバレあり)

ダブルデートで旅行に来た4人の若者たちは、立ち寄ったガソリンスタンドで幽霊屋敷のアトラクションがあるテーマパークがあるの話を聞いた。
混雑する幽霊屋敷に入った彼らに、リアルな恐怖が襲いかかる──。

2017年製作、アメリカの作品。
原題は『Talon Falls』。
細かい意味やニュアンスがわからないのですが、「TALON FALLS」は舞台となるテーマパークの名称でした。

相変わらず滅茶苦茶な日本版ポスターは、「乗ったら」って言ってますけど別に乗り物のアトラクションではないですし、「あの”○ィ○○○ランド”には絶対に存在しない」なんてわざわざ言っちゃうところは、無駄に攻めまくってますね。


内容については、正直に言えば、残念ながら個人的にはちょっとつまらなく感じてしまいました
グロや拷問大好きなので『ホステル』とか大好きですし、『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』などテーマパークやお化け屋敷でリアル殺人鬼に襲われる作品も、『悪魔のいけにえ』を筆頭に田舎に行ったら襲われた系の作品も大好きです。

なので、設定自体は好きな方です。
ではなぜ合わなかったかと言うと、登場人物、ストーリー、展開、カメラワークなどがどれも合わなかったからかな、と思っています。
ちょっとマイナスめな発言が多くなってしまいそうなので、本作がお好きな方は以下、読まない方がいいかもしれません。


冒頭は、けっこう好きでした。
カントリー調の軽やかな音楽に、頭と仲が悪そうな男女4人。
ガソリンスタンドで見つけた謎のビデオに、どう見てもやばいおじさん。
そのおじさんに案内された地元のテーマパーク。
ド定番すぎる設定に、否が応でも期待が高まります。

そしてたどり着いたテーマパーク「TALON FALLS」。
メインアトラクションらしい幽霊屋敷のシルエットなんて、最高です。
しかしまずここで「えっ、こんなに人気なの……?」と若干の戸惑い。

運転していた、まともっぽく見えた方の彼氏(ショーン)も、彼女(リンジー)を車に1人置いてアトラクションに2時間待ちしようとしていたところにドン引き。
もう1組のカップル(帽子のランスと金髪のライダー)については、言わずもがな。
ランスはだいぶ倫理観と性癖がやばそうですね。

そして、幽霊屋敷のアトラクション内部の序盤は、外観からは想像もつかないほどサイケでパンクな空間でした。
違う、そうじゃない。

しかし、途中から突然、拷問ショーがメインの薄暗い空間に。
アトラクション内に防犯カメラがあっても不思議ではないと思うんですけど、「誰かが見てる」とそこだけ気にする主人公たち。

リアル拷問されているのに、演出だと思われて笑って通り過ぎられてしまう、というのはこういう作品の定番ですが、やはり絶望感ありますね。
みんな「助けて!」ばかり叫んでいましたが、「演出じゃない!本物だ!」みたいなことを伝えようとしていた人がいないのも、違和感ポイントでした。
細かい点だとは理解していますが、そういう細かい点がリアルさには重要だと思っています。

突然の暗闇の中、へっぽこハンマーアタックで気絶するショーンとリンジー。
ちなみに、ショーンは顔の右側、リンジーは顔の左側を殴られていましたが、監禁場所で目覚めた2人の顔にあった傷は、どちらも左側。
そういうとこやで

拉致されたあとの監禁場所も、実に杜撰。
犬が見張り番というのは、必要性がまったく不明ながら面白かったです。
とても素晴らしく訓練されており、スタッフには一切噛みつかず、逃げ出したスキンヘッド眼鏡くんは容赦なく食い散らかしていました。
スキンヘッド眼鏡くんは、冷静で「俺に任せろ」感があったのに、ほとんど役立たずのまま退場してしまい残念。
とはいえ、彼のおかげで脱走にも繋がりました。

爪を剥がれていたショーンの拷問シーンは痛々しくて良かったですが、拷問が始まる前の、拷問スタッフが刃物をめっちゃ素早く擦り合わせる儀式(?)、めっちゃかっこ良かったです
速すぎて電気まで走っちゃって「そんな馬鹿な!」となりますが、無駄にかっこ良かった。
あの人、絶対厨二病。


リンジーとライダーの女性コンビが脱走してからは、若干ジャンルが変わり、斧を持ったマスク殺人鬼1人に追いかけ回される逃走劇に。
斧を振り回すのは下手ながら、先回りするのは抜群に得意なマスク殺人鬼。
しかし、「これ、どこやねん」と思わざるを得ない場所を走り回り続けるため、いまいち緊迫感に欠けてしまいました。
たぶん、彼女たちもどこをどう走っているのかわからなかったのだと思いますが。

画面が暗く、がっくんがっくん揺れまくるのも、よくわからない感に拍車をかけます。
あとはひたすらきゃーきゃー悲鳴がうるさすぎました
叫べば良いってものでもありません。
逆に、あれだけ叫んでいると「けっこう余裕だな」と思ってしまいます。

隠れた先で、電気ショックを受けて焼けこげていた人物がランスだというのはまったくわかりませんでしたが、ランスの掠れた声を聞いてライダーがすぐにわかったのは、愛のなせるわざでしょうか。
そしてあの場所はまったく人気がなく、お客さんが通るような場所ではなさそうでしたが、なぜあそこにいたのかも謎です。

ショーンは、死んだ場面は目撃されていないはずなのに、あっさりと彼女にも諦められてしまっていてかわいそう
あの状況では無理もありませんが。
ショーンを何とか助けに行こうとして窮地に追い込まれる、というのがこういった作品の定番でもあるので、あっさりと諦めているのは斬新でした。


リンジー1人になってからは、まさかの地下の死体捨て場に落下
アトラクションの見せ物として拷問し、殺したあとはここに捨てていたのでしょう。
これまでにどれだけの犠牲者がいたのかが窺い知れる恐ろしい場所です。

そこで死体の下に隠れるという勇気を見せるリンジー。
苛立つように水に向かって斧を振り下ろし、ばっしゃばっしゃと暴れるマスク殺人鬼。

何で今、立ち上がった!?

と思わずこっちが叫んでしまうタイミングで立ち上がって走り出すリンジー。
水の中に隠れていたわけでもないですし、単純に怖くなって我慢できなくなってしまったのでしょうか。

森の中は、あれだけいたお客さんも、あれだけ散開した捜索スタッフもまったくいる気配のない無人の森。
助けを求めたトラックのおじさんは、残念ながら殺人グループの仲間でした、というこれもまたストレートな展開で幕を閉じます。

しかし、テーマパークのスタッフも大量にいましたが、おそらく全員が殺人に加担しているのは間違いありません。
これだけ大勢の人間が悪事に関わっているというのは、珍しいほどの規模です。
人件費も大変そうですが、お金はいらないけれど好きで関わっている人もいるのかも。
だいぶ画質は悪そうでしたが、ビデオも売れてるのかな。


考察ポイントはほとんどありませんが、1点だけ、なぜ主人公たちが犠牲者に選ばれたのか、という点だけ考えておきます。

前提としては、当然ながら、お客さん全員が犠牲者になっていたわけではないはずです。
では、どう犠牲者が選ばれていたのかというと、ランダムではなく、地元民ではない旅行者などでしょう
地元民では、行方不明になったら事件化してしまいかねませんが、遠くから来た旅行者が行方不明になっただけなら、見つからないと踏んでいたのだと考えられます。

流れとしては、ガソリンスタンドのおじさんが「TALON FALLS」へ、犠牲者にふさわしい旅行客を誘導。
「TALON FALLS」のスタッフに連絡を入れ、犠牲者にスピードパスを渡し入場させる。
そして、彼らを拉致監禁し、アトラクションの一部として拷問殺害していたのでしょう。
手首に巻く赤いスピードパスが犠牲者の目印だったのかも、とも思いましたが、入場後のシーンではもう手首には見当たりませんでした。

あんなレベルのテーマパークが連日大盛況というのは、普通に考えてあり得ません。
もしかすると、地元民のお客さんたちは、あそこで何が起こっているのか知っていたのかもしれません
テーマパーク全体どころではなく、地域全体が運営して楽しんでいる恐怖のアトラクション
だから、トラックのおじさんも、スタッフではなかったけれど地元民だったので、リンジーの身柄を引き渡したのかもしれません。
そう考えると、なかなかに怖い作品に思えてきました。

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