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【小説】秋竹サラダ『祭火小夜の後悔』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想・考察】毎晩夢に現れ、少しずつ近づいてくる巨大な虫。この虫に憑かれ眠れなくなっていた男子高校生の浅井は、見知らぬ女子生徒の祭火から解決法を教えられる。幼い頃に「しげとら」と取引し、その取り立てに怯える糸川葵もまた、同級生の祭火に、ある言葉をかけられて──。怪異に直面した人の前に現れ、そっと助言をくれる少女・祭火小夜。彼女の抱える誰にも言えない秘密とは──?
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【小説】グレイディ・ヘンドリクス『ファイナルガール・サポート・グループ』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想】リネット・ターキントンは22年前の大殺戮を生き延びた現実のファイナルガール。その経験は以後の彼女の生きる日々を決定づけた。彼女はひとりではない。想像を絶する殺人事件で生き残った女性のためのサポート・グループに10年以上にわたって参加。他の5人のファイナルガールたちとセラピストとともに、壊されてしまった人生をひとつひとつ組み立て直そうとしている。ところが、ひとりのメンバーがグループを欠席したとき、リネットの最大の危惧が現実のものとなる。グループの存在を知った何者かが彼女たちの人生を破壊しようと決意したのだ。そして最初の犠牲者が──。
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【小説】芦沢央『火のないところに煙は』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想】「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが──。
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【小説】鈴木光司『らせん』(ネタバレ感想)

【ネタバレ感想】幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山の解剖を担当し、冠動脈から正体不明の肉腫を発見した。遺体からはみ出した新聞に書かれた数字は「リング」という言葉を暗示していた──。
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【小説】阿泉来堂『ナキメサマ』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想・考察】高校時代の初恋の相手・小夜子のルームメイトが、突然自宅に訪ねてきた。音信不通になった小夜子を一緒に探して欲しいと言われ、彼女の故郷、北海道・稲守村に向かう。しかし彼女は、とある儀式の巫女に選ばれ、すぐには会えないと言う。しばらく村に滞在することになった主人公たちは、神社を徘徊する異様な人影と遭遇。さらに、人間業とは思えぬほど破壊された死体が次々と発見され──。
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【小説】夕木春央『方舟』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想・考察】大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。犯人以外の全員が、そう思った──。
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【小説】小池真理子『墓地を見おろす家』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想・考察】新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ加納一家。だがそこは広大な墓地に囲まれていた──。
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【小説】遠藤徹『姉飼』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想】蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。まだ小学生だった僕は、縁日で初めて「姉」を見る。姉は皆、体を串刺しにされ、髪と爪を振り回しながら、凶暴にうめき叫んでいた──。
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【小説】矢部嵩『紗央里ちゃんの家』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想】祖母が風邪で死んだと知らされた小学5年生の僕。叔母夫婦の家からは従姉の紗央里ちゃんの姿も消え、叔母たちの様子はどこかおかしい。僕はこっそり家中を探し始める──。
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【小説】平山夢明『ミサイルマン』(ネタバレ感想)

【ネタバレ感想】凄絶な死の瞬間、破裂する電球、捻曲がる銀食器……。〈顕現〉と名付けたそれを蒐集するため、男は女たちを惨殺し続ける。愛娘を手に掛けたときに現れた究極の顕現とは?(「枷」)オンナをさらっては殺して埋めていた俺とシゲ。ある日、証拠回収のため掘り出した死体には、とんでもない罠が仕掛けられていた。(表題作)魂を鷲掴みにされる、史上最凶の七編を収録。
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【小説】鈴木光司『リング』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想・考察】1本のビデオテープを観た4人の少年少女が、同日同時刻に死亡した。この忌まわしいビデオの中には、一体どんなメッセージが──。
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【小説】伊岡瞬『白い闇の獣』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想・考察】小6の少女・朋美が誘拐され、殺された。捕まったのは少年3人。だが少年法に守られ、「獣」は再び野に放たれた。4年後、犯人の1人が転落死する。失踪した朋美の父・俊彦が復讐に動いたのか?朋美の元担任・香織はある秘密を抱えながら転落現場に向かうのだが──。
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【小説】櫛木理宇『世界が赫に染まる日に』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想・考察】中学3年生の緒方櫂は復讐心をたぎらせていた。従弟が上級生たちから凄絶ないじめに遭った末に意識不明の重体に。その妹も同じ連中に性的暴行を受けたのだ。自殺願望を持つ同級生・高橋文稀が櫂の復讐の相棒となることを承諾。2人は予行演習として、少年法に守られて罰せられない犯罪者たちを次々と襲い始める──。
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【小説】犬塚理人『人間狩り』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想・考察】14歳の少年Aによる20年前の女児殺害事件。その残酷な犯行映像が闇売買された。監察係の白石は警察関係者からの流出を疑い、捜査を始める。一方、借金督促の仕事をする江梨子は、悪人をネットにさらして懲らしめる〈自警団〉サイトの活動にのめり込んでいた。江梨子とサイトの仲間は、新たな標的として元少年Aを追い詰めていく。それぞれの「正義」の果てに現れる哀しき真実とは──?
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【小説】北見崇史『血の配達屋さん』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想・考察】家出した母を連れ戻すため、大学生の私は北国の港町・独鈷路戸にやって来た。赤錆に覆われ、動物の死骸が打ち捨てられた町は荒涼としている。あてもなく歩くうち、丘の上の廃墟で母と老人たちが凄まじい腐臭の中、奇妙な儀式を行っているのを目撃する。それがすべての始まりだった──。
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