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【小説】長江俊和『出版禁止』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想・考察】著者・長江俊和が手にしたのは、いわくつきの原稿だった。題名は「カミュの刺客」、執筆者はライターの若橋呉成。内容は、有名なドキュメンタリー作家と心中し、生き残った新藤七緒への独占インタビューだった。死の匂いが立ちこめる山荘、心中のすべてを記録したビデオ。不倫の果ての悲劇なのか。なぜ女だけが生還したのか──。
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【小説】村田基『恐怖の日常』(ネタバレ感想)

【ネタバレ感想】 ひどくむしゃくしゃする。不輸快な感情が体の中を駆けめぐる。全身に毒素が回り、内臓が焼けただれていくようだ。吐き気がする。もうがまんできない。ぼくはどうなっていくのだろう。これもみんな黒い雲のせいだ──。
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【小説】澤村伊智『ぼぎわんが、来る』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想・考察】幸せな新婚生活を営んでいた田原秀樹の会社に、とある来訪者があった。取り次いだ後輩の伝言に戦慄する。それは生誕を目前にした娘・知紗の名前であった。原因不明の怪我を負った後輩は、入院先で憔悴してゆく。その後も秀樹の周囲に不審な電話やメールが届く。一連の怪異は、今は亡き祖父が恐れていた“ぼぎわん”という化け物の仕業なのか?愛する家族を守るため秀樹は伝手をたどり、比嘉真琴という女性霊媒師に出会う。真琴は田原家に通いはじめるが、迫り来る存在が極めて凶暴なものだと知る。はたして“ぼぎわん”の魔の手から、逃れることはできるのか──。
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【小説】中山市朗『なまなりさん』(ネタバレ感想)

【ネタバレ感想】沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東礼二。彼の仕事仲間の健治が、沙代子という女性と婚約をした。しかし沙代子は、妖艶な双子姉妹による執拗ないじめにより自死へと追いやられる。彼女の死後、双子姉妹の周囲で奇妙な事件が続発するようになるが、それにとどまらず、被害はやがて双子の実家へと移っていく──。
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【小説】櫛木理宇『監禁依存症』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想・考察】性犯罪者たちの弁護をし、度々示談を成立させてきた悪名高き弁護士の小諸成太郎。ある日、彼の9歳のひとり息子が誘拐される。だが、小諸は海外出張中。警察は過去に彼が担当し、不起訴処分となった事件の被害者家族を訪ねるが……。この誘拐は怨恨か、それとも身代金目的か──。
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【小説】三津田信三『スラッシャー 廃園の殺人』(ネタバレ感想)

【ネタバレ感想】異形のホラー作家が巨額の費用をかけ、造りあげた廃墟庭園。そこでは行方不明者が続出し、遺体で発見される者も出て、遂に作家自身まで姿を消す。その場所、<魔庭(まてい)>を訪れた映画関係者たちに想像を絶する恐怖と怪異が襲いかかる。殺戮を繰り返す黒怪人とは何者なのか──?
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【小説】秋竹サラダ『祭火小夜の後悔』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想・考察】毎晩夢に現れ、少しずつ近づいてくる巨大な虫。この虫に憑かれ眠れなくなっていた男子高校生の浅井は、見知らぬ女子生徒の祭火から解決法を教えられる。幼い頃に「しげとら」と取引し、その取り立てに怯える糸川葵もまた、同級生の祭火に、ある言葉をかけられて──。怪異に直面した人の前に現れ、そっと助言をくれる少女・祭火小夜。彼女の抱える誰にも言えない秘密とは──?
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【小説】グレイディ・ヘンドリクス『ファイナルガール・サポート・グループ』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想】リネット・ターキントンは22年前の大殺戮を生き延びた現実のファイナルガール。その経験は以後の彼女の生きる日々を決定づけた。彼女はひとりではない。想像を絶する殺人事件で生き残った女性のためのサポート・グループに10年以上にわたって参加。他の5人のファイナルガールたちとセラピストとともに、壊されてしまった人生をひとつひとつ組み立て直そうとしている。ところが、ひとりのメンバーがグループを欠席したとき、リネットの最大の危惧が現実のものとなる。グループの存在を知った何者かが彼女たちの人生を破壊しようと決意したのだ。そして最初の犠牲者が──。
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【小説】芦沢央『火のないところに煙は』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想】「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むが──。
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【小説】鈴木光司『らせん』(ネタバレ感想)

【ネタバレ感想】幼い息子を海で亡くした監察医の安藤は、謎の死を遂げた友人・高山の解剖を担当し、冠動脈から正体不明の肉腫を発見した。遺体からはみ出した新聞に書かれた数字は「リング」という言葉を暗示していた──。
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【小説】阿泉来堂『ナキメサマ』(ネタバレ感想・心理学的考察)

【ネタバレ感想・考察】高校時代の初恋の相手・小夜子のルームメイトが、突然自宅に訪ねてきた。音信不通になった小夜子を一緒に探して欲しいと言われ、彼女の故郷、北海道・稲守村に向かう。しかし彼女は、とある儀式の巫女に選ばれ、すぐには会えないと言う。しばらく村に滞在することになった主人公たちは、神社を徘徊する異様な人影と遭遇。さらに、人間業とは思えぬほど破壊された死体が次々と発見され──。
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【小説】夕木春央『方舟』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想・考察】大学時代の友達と従兄と一緒に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った三人家族とともに地下建築の中で夜を越すことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれた。さらに地盤に異変が起き、水が流入しはじめた。いずれ地下建築は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。生贄には、その犯人がなるべきだ。犯人以外の全員が、そう思った──。
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【小説】小池真理子『墓地を見おろす家』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想・考察】新築・格安、都心に位置するという抜群の条件の瀟洒なマンションに移り住んだ加納一家。だがそこは広大な墓地に囲まれていた──。
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【小説】遠藤徹『姉飼』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想】蚊吸豚による、村の繁栄を祝う脂祭りの夜。まだ小学生だった僕は、縁日で初めて「姉」を見る。姉は皆、体を串刺しにされ、髪と爪を振り回しながら、凶暴にうめき叫んでいた──。
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【小説】矢部嵩『紗央里ちゃんの家』(ネタバレ感想・考察)

【ネタバレ感想】祖母が風邪で死んだと知らされた小学5年生の僕。叔母夫婦の家からは従姉の紗央里ちゃんの姿も消え、叔母たちの様子はどこかおかしい。僕はこっそり家中を探し始める──。
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